正統派のコンペだけではない
一口に「コンペ」と言っても、実際は異なる意味合いを持つケースがある。大まかに、次の3パターンに分類することができる。一つ目は、「真に公正な競争が行われるコンペ」。これは、コンペ本来の意味通りの、正統派コンペである。二つ目は、「現状刷新のためのコンペ」。すでに別の業者の企画を進めているが、その内容が不適切であったため、改めてコンペを実施する、というのがこのコンペの意図するところである。そして、三つ目が「事前にほぼ勝者が確定しているコンペ」。これは「コンペを行った」というアリバイ作りにすぎない、いわば「出来レース」のコンペだ。
コンペの持つ性格にふさわしい戦略を立てる
前述の通り、コンペはそれぞれ異なる性格を持っているため、戦い方もそれぞれに対応したものを準備する必要がある。どのタイプのコンペなのかは、会話から推測するしかない。「正統派」タイプ、「現状刷新」タイプなら、十分勝利をつかむチャンスはあるが、「出来レース」タイプなら、勝算はほぼゼロと考えて良いだろう。