営業マンにとって苦しいコンペ。しかし、メリットもある
営業マンにとってのコンペは、必ずしもうれしいものとは限らない。むしろ、契約が成立するまでに余分な時間がかかるなど、売り上げの数字が重要な意味を持つ営業マンにとっては苦しいことばかりに思える。
しかし、コンペには良いところもある。コンペとは、中小・大手など会社の規模に関わらず「公平に競える場」なのである。従来なら、会社の知名度や規模、実績といった面でアドバンテージを持つ大手が圧倒的に有利だった。が、コンペなら価格や企画内容だけで勝負することができる。
その他、コンペに参加することには多くのメリットがあります。
以下にいくつかの主なメリットを挙げます。
1. スキルアップと自己成長
コンペに参加することで、自分のスキルや知識を試す機会が得られます。特に、他の参加者と競い合うことで、自分の強みや弱みを認識し、さらなるスキルアップを図ることができます。
2. 新しいアイデアや視点の獲得
コンペでは、他の参加者のアイデアやアプローチを見ることができるため、新しい視点やインスピレーションを得ることができます。 これにより、自分の考え方や方法を改善するヒントが得られます。
3. ネットワーキングの機会
コンペに参加することで、同じ分野のプロフェッショナルや専門家と出会う機会が増えます。これにより、新しいビジネスチャンスやコラボレーションの可能性が広がります。
4. 実績と信頼の構築
コンペでの受賞や入賞は、自分の実績としてアピールすることができます。これにより、クライアントや雇用主からの信頼を得やすくなります。
5. モチベーションの向上
コンペに参加することで、目標に向かって努力するモチベーションが高まります。競争のプレッシャーや達成感が、さらなる挑戦への意欲を引き出します。
これらのメリットを活かして、コンペに積極的に参加することで、個人の成長やキャリアの発展に繋げることができます。
コンペに参加するデメリット
反対にコンペに参加することにはいくつかのデメリットも考えられます。次に挙げるデメリットを考慮しながら、コンペに参加するかどうかを判断すると良いでしょう。
1. 時間とリソースの消費
コンペに参加するためには、提案書の作成や準備に多くの時間とリソースを費やす必要があります。特に、結果が出るまでの期間が長い場合、他のプロジェクトに影響を及ぼすことがあります。
2. 経済的な負担
参加費用や準備にかかるコストが発生することがあります。特に、コンペに参加するための材料費や人件費がかかる場合、経済的な負担となることがあります。
3. プレッシャーとストレス
コンペは競争が激しいため、プレッシャーやストレスを感じることがあります。特に、結果が思わしくない場合、モチベーションの低下や自信喪失につながることがあります。
4. アイデアの盗用リスク
提出したアイデアや提案が採用されなかった場合でも、他の参加者や主催者にアイデアが盗用されるリスクがあります。このため、知的財産の保護が難しい場合があります。
5. 不確実な結果
コンペに参加しても必ずしも受注できるわけではありません。多くの時間とリソースを投入しても、結果が伴わない場合があるため、リスクが高いと感じることがあります。
公平な条件下で大手と勝負
コンペなら、大手も中小も、同じ条件で競い合うことができる。これはつまり、斬新な企画さえ提案できれば、中小にも十分チャンスがあるということに等しい。「コンペの勝率は3割程度」とも言われるが、「必ず勝つ」と信じて臨むことが肝心だ。